第4回 皮脂膜の働き

皮膚は、付属器官の働きによって守られています。

1.皮脂膜とは

汗と皮脂は、皮膚表面で互いに混じり合って(乳化状態)、薄い被膜を作って皮膚の表面を潤おし、滑らかにしています。

この膜を“皮脂膜”といい、皮膚の健康と美しさを保つ上で最も重要なものです。

2.皮脂膜の働き

(1)皮膚にうふおいとツヤを与えます。また、余分に角質がはがれないように角質細胞の一つ一つを互いに密着させて、なめらかさを保っています。

(2)皮膚を外的刺激から保護しています。

(3)アルカリ中和能力をもち、皮膚の健康を守っています。

3.皮膚とpH

pHとは、酸性・アルカリ性の度合いを表わすもので、pH7が中性です。pHが小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強いことを示しています。

健康な皮膚表面の皮脂は、pH4.5〜6.5の弱酸性です。このため皮膚はアルカリ中和能力があるのです。

pH図:弱酸性pH4.5〜6.5が健康な肌

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